【USE CASE:画像の圧縮率】RINGの適用
【背景・目的】
今回は、「画像の圧縮率」と「RINGの適用」について調べてみました。
可能な限り圧縮されていない画像が理想ですが、圧縮率と画像の関係を見てみます。
【対象】
衛星写真で、サン・ピエトロ公園について確認します。(※)
圧縮し、その後RING適用の順番で評価します。
対象は、圧縮無し(100%)と、圧縮率あり(75%、50%、25%)の画像で比較していきます。
(※)真偽判定用のGoogleMap航空写真(1枚目)
入力画像用のSentinel-2衛星画像(2枚目)
【結果1】
圧縮していない画像(左側)であれば、中央の円を確認することができます。
圧縮率75%(Image-Jにて圧縮)の画像(右側)は、円の確認が難しくなっています。
ファイルサイズが13%になっているため、情報が落ちRINGの効果が低下しています。
可能な限り圧縮無い状態の画像に、RING適用が好ましいです。
【結果2】
定性的な評価は、【結果1】になります。
また、圧縮された画像に対し、SN比(信号と雑音の比率)を用いて定量的に評価をします。
「圧縮前の画像」と「圧縮後の画像」で画像の差分を取り、標準偏差を求めます。
上記は、圧縮前後の差分画像と、数値。
圧縮の大きさに伴い標準偏差が大きくなり、SN比が小さくなっています。
結論は、【結果1】と同様です。
可能な限り圧縮無い状態の画像に、RING適用が好ましいです。
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