技術・製品紹介
<革新的な独自技術>
リアルタイム・ブラインド・デコンボリューション
弊社が完全に独自開発したレンズ特性に左右されないPSFブラインドなリアルタイム・デコンボリューション技術「RING (Restoration with INtegral Geometry technology) 」を中核に、各種の製品を開発しています。
RINGの技術的優位性は、鮮鋭化・超高速処理・低消費電力の3つが挙げられます。
例えば、鮮鋭化性能ではボケの最大2倍の改善、高速性能では4K画像1フレーム当たり9msec(従来のブラインド・デコンボリューション技術である修正ルーシー法に比較して最大約100万倍)、低消費電力性能では i7 相当のCPUフル稼働で約0.35wh程度で処理できます。
ハードウェアの限界をソフトウェアで超えることができ、デジタル光学系を活用するあらゆる領域に応用が可能。
これまで解決が困難であった機器の性能不足、大容量画像の送受信、画質不足などの課題をRINGが解決します。
<製品の提供形態>
現在、研究開発用デスクトップ解析ソフト、組み込み用API/独自コーデック、クラウドサービスの3製品を展開しています。お客様の課題に合わせて、最適な組み合わせでご提供が可能です。
製品に関する資料請求・お問い合わせは、お気軽に以下の問い合わせフォームからお問い合わせください。
<RINGの性能・特長について>
■画質(画像鮮鋭化効果)
画像の鮮鋭化により、主に①エッジ鮮鋭化・②コントラスト改善・③分解能改善の効果を得ることができます。
飛躍的な画質改善により、見た目の改善はもちろん、プロファイルデータも改善することから、各種の判定、コンピューティング処理(機械学習、AI、認識系)の性能改善などが期待できます。
左:元画像(カメラから取得された画像) 右:RINGによる鮮鋭化後の画像(元画像をRINGで処理した後の画像)
■超高速処理性能
通常の汎用PCでも超高速・軽量に処理でき、従来のデコンボリューション技術(RL法等)を完全に凌駕します。これまで活用が困難であったリアルタイム性のある画像を得られることから、ハイスピードカメラから通常のカメラまでデバイスを問わずお使いいただけます。
RINGのブラインド・デコンボリューション処理性能を示したものです(@PassMark=19364)。
■低消費電力
驚異的な低計算量により、CPU・GPUへの負荷が極めて小さくできます。低性能のコンピューターでも軽快に動作するほか、エネルギー効率の改善によって低消費電力で動作します。
結果、電気代・Co2の削減はもちろん、クラウドサーバースペックのダウンサイジング、モバイル機器のバッテリーの持ち時間や耐用年数が向上します。
■応用例:RINGが強みを発揮する状況
①解像度が高過ぎてボケが目立つ状況
ex) 小型化・高画素な監視カメラ…
②赤外波長(IR)カメラのボケが目立つ状況
ex) 暗視カメラ・衛星観測・非破壊検査…
③サンプルへの光学的なダメージを軽減したい状況
ex) 生物顕微鏡…
④被写界深度を深くとった場合のボケが目立つ状況
ex) 検査装置・生物顕微鏡・金属顕微鏡
⑤レンズの大きさ・重量が問題となる状況
ex) 小型カメラ・ドローン・衛星観測…
⑥光学ズームで生じる無効倍率(馬鹿拡大)が目立つ状況
ex) 拡大撮影…
⑦焦点がズレることによるデフォーカス・ブラーが目立つ状況
ex) 位相差顕微鏡…
⑧分解能・SN値・計算量の複合的な理由で、情報抽出のスループットが悪い状況
ex) UnsharpMaskの代替・既存のデコンボリューションの代替…
■導入・活用イメージ
対象とする画像自体に研究課題がある場合は以下図のAパターンを、画像自体に研究課題はなく応用が重要な場合はBパターンをお勧めします。
多くの産業・アカデミックの領域で培った知見をもとに最適なご提案をさせていただきます。
上記はこれまで弊社が実際に実証を行い、改善・解決してきた事例の一部です。
豊富な実績をベースにお客様に最適なご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽に資料請求・お問い合わせください。