【USE CASE:文字の識字率向上】画像鮮鋭化機能の適用


【背景・目的】

 画像鮮鋭化機能の適用により、文字の識字率が向上するかを評価します。

 今回はImage-Jの、リサイズ、シャープの機能を適用します。

 

【対象・評価方法】

 神社の掲示物などの文字に対して、画像鮮鋭化機能を適用する。

 その後OCR(※Googleドライブ)を用いて、識字率の向上を評価します。


 以下4パターンを用意。

  ①オリジナル        ②リサイズ(画像拡大 2*2倍)

  ③シャープ         ④リサイズ、シャープの組み合わせ




【ケース1】


【ケース2】





【結論】

 ③シャープ機能は、エッジ強調効果はありますがOCRへの応用では精度が低い結果になりました。

 シャープ機能より、画素補間による効果が良いと予測されます。

 また、目視の印象では、シャープ+画素補間の画質が良い見栄えでした。



【次回】

 次回以降の記事で、RINGの「デコンボリューション(※)」による効果を検証します。

 ※観測画像から、元の像を数学的に逆算して推定する


 特に、画像にブラーによりボケ感のあるグラデーションがある方が、「デコンボリューション」による効果が出ます。

 以下①と②は、画像の黒白を度合定量化したものです。

 ②の方が①に比べグラデーション(段差が多く)があり、「デコンボリューション」の効果が見込まれる画像になります。それらを考慮し、評価していく予定です。

 


【①】

【②】



 Windowsに基本搭載されているフォトアプリでも「画素補間の機能」があり、画像を滑らかにすることが可能です。

 引き続きRINGの適用で「画素補間の機能」に加えて、「デコンボリューション」による画像鮮鋭化を確認していきます。


アルシスデータ株式会社 | ALXIS DATA, Inc. | 世界最先端の画像鮮鋭化技術研究開発企業