RINGのフィルタはレンズ以外の要素(ノイズ等)も反映させるように生成しています。したがって画像ごとに毎回実行することが最適ですが、ビットレートの大きな動画等に利用する場合には、フィルタ生成処理回数を最小限に抑えたいこともあるでしょう。

一度生成したフィルタは、例えばファイル化して保存しておけば、いつでも呼び出して再利用できます。

(L.292)でフィルタファイルからフィルタイメージを読込んでいます。なお、このフィルタファイルはwriteFIL関数で出力された前提で読込めるように(L.21)のプロトタイプ宣言に記載しています。

(L.293)は、実イメージのフィルタサイズを、RINGの関数が使えるように設定する処理になっています。

あとは、(L.300)でフィルタを設置して(L.301)でフィルタリングという流れですね。

なお、RINGのフィルタリング処理は、CPU動作の範囲内で非常に高速に動作するように設計しています。RING以外のフィルタであっても、フィルタを読込んでRINGのフィルタリングを利用した方がパフォーマンスは上がるかもしれませんね。このような場合にも今回の手順は使えます。(written by J.Nishigata)

製品15- RING_DEV の使い方～サンプルコードの説明その６