【USE CASE:バーコード】(第1回)バーコード撮影から商品管理システムへの連携
本日はRINGを活用したユースケースをご紹介したいと思います。
昨今、商品棚や倉庫のバーコードをスマホを使って読み取るサービスが多く登場しています。その際、できれば広い画角で一気に大量のバーコードを読み取りたいというニーズがありますが、RINGを活用することはできるでしょうか。
以下のような手順で実験してみようと思います。
今回:①ハードウェアの前提チェック
iPhone12mini を用いて、搭載カメラがバーコードを分解できる限界距離を求める
次回:②RINGでの解析
設定した距離で複数のバーコードが映った画像に対し、RINGを適用し効果を確認する
③定量評価して通常のものと比較してデコード可能か検証する
以下、①の実験結果を記載します。
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【背景・目的】
商品管理を簡素化したい。
スマホからバーコードを含んだ画像を撮り(※)、バーコード情報を商品管理へ連携したい。
※商品の売り場などで撮影を想定
距離、スマホの解像度から、バーコードの読み取り可能か検証を行った。
【検証方法、数値】
以下の①~④の方針・手順で、検証を行った。
①撮影した画像のバーコード最小単位(縦線1本)が、1px以上になるように、距離を変えた。
※最小単位が1px未満だと、バーコードの判別不可
②バーコードの横幅を測定し、1mの距離で44px、2mで22px(=44/2)、・・・となった。
③バーコードの縦線は67本のため、67px以上必要。
④最小単位を1px以上にするには、計算(=44/67)および測定から0.66m以下の距離が必要。
※今回の設定は、2m以上の距離で撮影を想定
↓ 50cm ⇒ 87px
↓ 100cm ⇒ 46px
【結果】
2023年、一般的なスマホ(※iphoneを使用)の解像度では、バーコードの判別に不十分であった。
【対応策】
撮影距離、スマホの解像度の条件を変更するば、バーコードの判別は可能。
スマホの撮影機能の向上、または専用のカメラを使用するとき、実装の再検討。
その際、RINGの機能を活用し、画像認識の精度向上に利用可能。
【次回予定】
今回、撮影距離を2mと設定していた。
撮影距離を50cmと再設定し、その場合RINGを活用した結果を評価する。
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ここからわかったことは、ハードウェア(カメラ)的にバーコードの分解に必要な最低距離は0.66m以下の距離であることです。
iPhone12では、この距離がないとRINGを活用することは難しいということになります。
少し面倒ですが、RINGを活用する前にカメラの条件を確認しておくことが重要です。
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